Works
- Title: 作られすぎた風景
- Name: 大西 加那子
- Location: 愛媛県松山市
- Date: 2021年度 卒業制作
- Data: ダークツーリズムというものの見方を誘発する空間構想である。ここでのダークツーリズムは人間の死に関わる場所を巡る旅だけでなく、風景の死、即ち痛々しさを伴う風景を訪れることを含むものである。
日本における山間ゴルフ場は見方によっては不自然な自然、作られすぎた風景とも捉えられる。しかし私たちはそこに立とうとも、どれだけの山が削られ谷が埋られ作られたのか、実感することはできない。そこで特徴的なコースを残し、それ以外の場所をかつての地形へと作り戻す操作をした。そうすることによって新旧地形の落差が法面として可視化され、身体的にも視覚的にも地形操作の実際を体験することができる空間となった。
- Awards: 武蔵野美術大学 卒業制作展 金賞・優秀賞受賞