Akabane ground-みんなの赤羽小学校-
Works
- Name: 杉山 芳里
- Title: Akabane ground-みんなの赤羽小学校-
- Data: 街というものは多様な生活要素があり、それらが交じり合いながら様々な関係が築かれ変化し存在するものだと私は考える。その中で飲み屋街というものは今街の中でどういう役割を果たしているのだろうか。
街の中でそこは戦後闇市だったとか、江戸時代の遊郭であったとかいう歴史有無は抜きにしてハレの場所で、いつも人が集まり、特に夜は大変にぎやかな場所になるところである。そんな飲み屋街は街の中で人と人とが関係しやすい場所ではないかと考えた。だいたい30〜60歳くらいの酒飲みの男性がほとんどだが、小さい店内で顔を赤らめながら楽しそうに世間話をしている。彼らは本当に楽しそうで見ていると何となく自分も愉快な気分になる。つまりそこは一つの街の憩いの場所でありコミュニケーションの場である。場所によって性質の違いはあるにしろ多くの飲み屋街は大衆酒場といわれるものの林立で、人によっては行きにくかったり、近寄りがたい場所であったりする。店の中に漂っている愉快で陽気な空気は外へ出るとあっという間に枯れてしまう。その空気は店の中だけにとどまらずもっと外へと広がっていき男女問わず、子供からお年寄り、酒を飲めようが飲めまいがそこにいて愉快になれる飲み屋街があってもいいのではないかと思う。
私はこれから飲み屋街というものが一つの街の中での役割として、世代、性別問わず、より多くの人たちが様々な関係を築き、日々の生活を豊かにする場所となる可能性を秘めていると強く感じた。
- Date: 2011 卒業制作
- Location: 東京都北区