Works
- Title: 「山」を街の生活圏に取り込むための三本の帯
- Name: 尾林 明
- Data: 山と街の新たな近い関係を結ぶ。
それは山が資源として使われていた里地里山の関係に代わる新しい山のあり方で、居場所のバリエーションとして山を街に取り込むあり方である。
震災の津波を受けた陸前高田市今泉地区を対象地とし、海と三陸の山に挟まれる街において「山」と「街」にまたがった生活圏を形成する山のインフラ「三本の帯」を設計した。
「三本の帯」は山の傾斜を緩和しながら山肌を浮遊する徒歩路と、林間トロッコからなる。帯の途中にはいくつかの施設が点在し、山の地形や森を場所の魅力としたアクティビティが楽しめる。
また、帯は津波の際の一時避難にも使用する。
本設計により津波を受けた今泉地区の新しいライフスタイルを提案するとともに、日本の里地里山における次世代のあり方の一つを示した。
- Date: 2013 修士設計
- Location: 陸前高田市今泉地区